東京都練馬区の専門学校生、谷口夏希さん(20)とみられる遺体がいわき市で見つかった事件で、熊沢義信容疑者(27)=死体遺棄容疑で逮捕・小名浜出身=が今月上旬、遺体を乗せたレンタカーで都内や長野県などを転々としていたことが捜査関係者への取材で分かった。警視庁は、遺体を遺棄する場所を探していたとみている。 警視庁は11日、歯型から遺体は谷口さんと断定。司法解剖の結果、窒息の疑いがあり、死亡の経緯を詳しく調べている。 捜査関係者によると、谷口さんの学生寮の防犯カメラには11月28日夜、熊沢容疑者とみられる男が建物に入り、その後1人で出て行く様子が映っていた。谷口さんは翌29日から学校を欠席しており、警視庁はこの間に殺害されたとみている。 熊沢容疑者は12月2日にレンタカーを借り、翌3日未明、学生寮から台車で遺体をくるんだとみられる布団を運び出していた。 その後、東京都葛飾区の知人宅に身を寄せ、7日にはレンタカーで、約180㌔離れた谷口さんの出身地の長野県松本市に移動。9日、実家近くのいわき市の駐車場に寄ったところを、警視庁の捜査員から職務質問を受け、遺体が見つかった。 ■遺体には顔に複数殴られた痕 捜査関係者によると、遺体は顔に複数の殴られたような痕があったほか、側頭部にも複数の傷があった。谷口さんの学生寮の部屋は玄関が施錠され、物色の痕跡は見当たらなかったが、ベッドのシーツと枕に血痕が付着し、シーツの血痕はタオルケットに覆われていた。 調べに対し、熊沢容疑者は死体遺棄容疑を認め、谷口さんの殺害もほのめかしたという。 谷口さんは都内の飲食店でバイトをしていた際、熊沢容疑者と知り合ったという。谷口さんが失踪した11月下旬、銀行口座から現金5万9000円が引き出されていた。 警視庁は11日、熊沢容疑者を死体遺棄容疑で東京地検に送検し、強盗殺人容疑も視野に捜査を進める。 =読売
不明女子学生、遺体本人と確認 熊沢容疑者 遺棄場探しいわき市にか
国公立大 勿来工業高から推薦合格者
勿来工業高(富樫実校長)の機械科3年川端歩さん(18)が福島大共生システム理工学部、電子科同斎藤清史さん(18)が会津大コンピュータ理工学部に推薦合格を果たした。同校からの国公立大合格は16年ぶりの快挙で、校内は喜びに包まれている。 推薦入試で川端さんは小論文、面接を受け、バレーボール部の主将として活動してきたことなどをアピールした。「先生たちのサポートのおかげで、合格できてうれしい。入学後は、工業高の教師を目指して勉学に励みたい」と抱負を述べた。 斎藤さんは数学、英語の学力問題に加え、小論文に取り組んだ。「試験が難しく結果発表まで不安だったが、合格通知を見て安心した。入学後は、ゲームデザイナーに必要な知識を身に付けたい」と、目を輝かせていた。
東署 無免許ひき逃げ建築業男を逮捕
東京卓球選手権大会カデット・ジュニア県予選 伊東みらい(いわき卓球)女子1位T制す
30年度いわき東地区事業所交通安全大会 無事故の会社、優良運転者ら表彰
福島海保など年末年始の輸送等安全点検 観光遊覧船の設備など確認
「地域再生の失敗学」講演会 26日、椿山荘・定員先着80人
貝泊コイコイ倶楽部 農水大臣賞の受賞報告
いわき地方 平地で気温高く朝方にかけ雨
2018.12.12
空き店舗使い地域再生へ 平谷川瀬の元金庫店が舞台
平谷川瀬で空き店舗を利活用し、地元の活性化に貢献する活動「地域再生リノベーションプロジェクト・やがわせミクストコミュニティenva(エンバ)」が進められている。少子高齢化・人口減少社会を踏まえ、既存の建物をどう生かすかが全国的に問われている中、住民や商店主、学生と行政が連携し、自らの手で新たな街のあり方を探っている。 舞台となっている空き店舗は、金庫店として使われていた。自由ケ丘につながる市道沿いに面し、JRいわき駅から南に約1・4㌔。活動の中心となるのは、空き店舗の隣に立つ建築設計事務所・ハコプラスデザイン(平谷川瀬)の新妻多恵子さん(42)だ。 金庫店だった店舗を譲り受けたことで、単に事務所として使ったり、取り壊すのはもったいないと考え、envaの立ち上げに至った。 実行委員会は新妻さんを代表に、福島高専の教授・学生も積極的に関わっており、35人で構成されている。8月から話し合いを重ね、12日夕方には空き店舗内でワークショップが開かれた。 ワークショップでは、▽空き店舗の具体的なプランニング▽envaを広く知ってもらうには▽人材と資金の調達、運営サイクルの構築――をテーマに、6つのグループで議論を展開した。 会場からは、「地元の人の要望に応えられる事業をすることで、協賛が得られないか」「SNS(会員制交流サイト)だけの宣伝では不十分」「何をするか動機づけをはっきりすべき」など、多彩な考えが出された。 今後の見通しとしては、来年2月の次回集まりを基に設計に着手。5月に着工し、7月に完成させるほか、周知を兼ねたイベントを4、8月に実施し、10月にはオープンする流れを念頭に置いているという。 ■地域の財産として生まれ変わる 新妻さんは「これからの時代、新たに建物をつくるだけではないことを、建築設計事務所の立場から考えたい」と話す。誰もが集まれる場所を創造したいとの思いを込め、空き店舗が地域の財産として、変貌を遂げることに期待を寄せる。 市はもともと、空き家対策に力を入れている。昨年1月には「市空家等対策計画」を策定し、流通・活用促進や解消に当たっている。新妻さんが市の部会に参加している縁で、空き店舗の改装を考えるenvaに対し、市は協力する姿勢を示しており、ワークショップにも加わった。 ※リノベーション 改革・刷新の意。転じて建物の価値を生かしながら、内部の設備を一新することで、新たな付加価値を生むこと。
中央地区金融防犯協、中央署 なりすまし詐欺 防止シート窓口に配布
いわき中央署管内の金融機関で構成される「いわき中央地区金融防犯協会」(会長・久家文寿東邦銀行いわき営業部長)は12月から、会員各行の店舗に向け、同署と連携した「なりすまし詐欺被害防止対策シート」を配布している。 シートには高額払い戻しを求める預金者に対し、なりすまし詐欺と疑われる場合、警察に通報する旨が書かれており、窓口で示される。平字三町目の東邦銀行いわき営業部では13日、シート10部が備え付けられた。窓口に立つ柿崎結衣さんは「お客さまの預金を悪用されないように守っていきたい」と述べた。 なりすまし詐欺の手口は巧妙化しており、銀行の窓口における水際対策はより重要性を増している。犯行グループは行員に怪しまれないよう、あらかじめ「リフォーム費用に使う」「孫の進学に必要」などと告げるよう求めることもあり、シートを通じ、未然防止が期待される。